【トヨタ アクアの基本情報】
初代モデルの発売から約10年が経過するトヨタ アクアが、2021年7月にフルモデルチェンジをして発表されました。初代モデルは「ハイブリッドカーを身近なものにする」という思いを込め、「次の10年を見据えたコンパクトカー」を追求したハイブリッド専用モデルとして登場させました。
新型アクアは、これまでのアクアが担ってきた役割を発展させながら「さらに次の10年を見据えたコンパクトカー」をコンセプトに掲げ、燃費向上や充実の装備など多くのユーザーが満足するモデルへと進化しています。
【トヨタ アクアのグレード構成は】
新型アクアのグレード構成は1.5 B、1.5 X、1.5 G、1.5 Zの4グレードに駆動方式がFFの2WDとe-Fourの4WDの組み合わせで全8グレードとなります。
エントリーモデルとなる1.5 Bは、装備やオプションを最低限とし、価格も1,980,000円(税込)~となっています。中間グレードは1.5Xと1.5 Gとなり、基本的な仕様は共通で、標準装備タイヤは15インチのスチールホイール。オプション設定で16インチのアルミホイールが選択可能に。
上級グレードとなる1.5 Zは、15インチタイヤとアルミホイールや1灯の光源で切り替え可能なBi-Beam LEDヘッドランプ、10.5インチディスプレイなど充実の装備を標準設定。価格は2,400,000円(税込)~となっています。
【トヨタ アクアのエクステリアデザイン・サイズは】
新型アクアは初代モデル同様にコンパクトカーとしての利便性を最大限に生かしたサイズ感で、全体的なフォルムも継承したデザインとなっています。外観をひと目見てわかる変更点はフロントマスクです。初代の最終モデルの鋭い顔つきから、丸みを帯びた優しい顔立ちになっています。
またコンパクトなボディにTNGA(GA-B)プラットフォームを採用することで、コンパクトカーとは思えないほどの高いボディ剛性と静粛性、そして安定感のある走りを実現しています。
ボディサイズは全長4050mm、全幅1695mm、全高1485mm(4WDモデルは1505mm)となり、初代アクアと比べると全幅で5mm狭まり、全高で25mmほど高くなっています。
【トヨタ アクアのインテリアデザインは】
インテリアデザインは、シンプル・クリーンかつ上質な空間を表現。コンパクトカーならではの機能性が集約したインパネ周りは、まさにその表現に相応しい仕上がりとなっています。
合皮巻きのオーナメントやアームレストに快適なパワーシート(メーカーオプションで一部グレードに設定)、さらに操作性・視認性に優れた10.5インチ大型ディスプレイオーディオ(1.5 Zに標準装備。1.5 Gにオプション設定)をトヨタのコンパクトカーとして初採用するなど、コンパクトカーの枠を超えたデザインと機能、装備にはユーザー満足度も高まります。
【トヨタ アクアの搭載エンジン・駆動方式は】
新型アクアの搭載エンジンは、初代モデル同様に1.5リッター+モーターのハイブリッドタイプ1基となります。駆動方式はFFの2WDのみだった設定から、E-Fourの4WDもラインアップに加わりました。選択枠が増えました。
アクア最大特徴になるのは革新的な電池技術です。高出力な「バイポーラ型ニッケル水素電池」を駆動用車載電池として世界初採用することで、初代アクアのニッケル水素電池に比べバッテリー出力が約2倍に向上しています。
また、アクセル操作に対する応答性が向上したことで、低速域からスムースな加速を実現しています。さらに燃費性能も向上し、WLCTモードで35.8km/L(1.5 B FFグレード)の数値を記録しています。
【トヨタ アクアを購入するポイント】
初代モデルから約10年を経てフルモデルチェンジをしたアクア。まだ発売間もないタイミングとなるので、大きな値引きなどは期待が薄いでしょう。また初代モデルに設定があったGRスポーツは現段階(2021年7月)では設定がないので、その辺りも考慮して選択していきましょう。
新車の売れ筋グレードは
価格面なども考慮し、新型アクアのエントリーモデルとなっているグレードは「1.5 B」となっています。「1.5 B」は装備内容は厳選しつつも、走行性能や燃費性能、安全性能といったアクアの代名詞となる性能が、他のグレードに劣ることはありません。
ひとつ懸念点を上げるとすればボディカラーの選択枠が少ない点になります。標準色で3色(スーパーホワイトII、シルバーメタリック、ブラックマイカ)。有償となるオプションカラーは設定がありません。他のグレードが標準・オプション合わせて8色から選択できることと比べてしまうと、少し物足りなさを感じます。
購入の注意点は
新型モデルとなったアクア購入の注意点ですが、値引き交渉がしづらくなった点かもしれません。フルモデルチェンジで品質や性能は大幅に向上されているのでライバル車に劣ることもなく販売店も強気な交渉をしてくるでしょう。
現時点でのライバル車となるのはホンダ フィットのハイブリッドモデルや、日産 ノートが挙げられますが、どちらの車種もアクアの性質と異なる点も多いため、値引き競合となると力不足感は否めません。その辺りも考慮しつつ根気強い交渉が希望に合った華を咲かせるでしょう。
【トヨタ アクアまとめ】
約10年の時を経てフルモデルチェンジをしたアクア。ハイブリッドシステムや車両としての品質に、機能性など大幅に向上されました。また今回からは4WD車も選択が可能になっています。
そのため価格帯は1,980,000円(税込)から2,598,000円(税込)と、初代モデルと比べ同レベルのグレードと対比して約20万円ほどアップしていますが、新型アクアの品質や性能、機能を鑑みると20万円以上の価値が向上していることはプラス評価と言えるでしょう。