180SXは、日産自動車が1989年から1999年まで発売したクーペです。180SXは国外輸出モデルの「240SX」を日本仕様としたモデルであり、車名は「180」がエンジンの排気量から、「SX」は日産の輸出用スポーティークーペに対するネーミングを由来としています。なお、エンジンの排気量が2.0リッターに変更になった後も、「ワンエイティ」の愛称が広まっていたことから「180」の表記の変更はされませんでした。
同社の「S13型シルビア」とは姉妹車で、2ドアのシルビアに対して180SXはハッチバックをもつ3ドアクーペとなっています。
ボディサイズは全長4520mm,全幅1695mm、全高1290mmと、コンパクトなボディをもっています。エクステリアの最大の特徴は、ヘッドライトが格納式になっている「リトラクタブルヘッドライト」で、フロント周りのスタイリッシュでスポーティな雰囲気が高い評価を受けています。
エンジンは2リッター直列4気筒で、ターボモデル(SR20DET)と自然吸気モデル(SR20DE)がラインナップされていました。ターボモデルには日産の独自4輪操舵システム「スーパーハイキャス」も用意されていて、高い回頭性と安定性を発揮します。
現在の180SXの中古車価格は根強い人気のため、平均で約106.9万円となっています(2020年4月調べ)。近年では海外への輸出される機会が増えたことに伴い、180SXの中古車流通台数は減少しています。良質な車体を見つけた場合、できる限り早く購入することを推奨します。