【トヨタ ヤリスの基本情報】
トヨタ ヤリスは、1999年に「ヴィッツ」の名称で販売が開始されたコンパクトカーです。
もともと「ヤリス」の名称は、「ヴィッツ」のヨーロッパ販売のモデル名として登場していました。その名称が2017年国内販売の「ヴィッツ」も「ヤリス」へとに統一し、2020年に日本国内で販売開始されました。
2020年に発売開始されたヤリスは、コンパクトカー向けのプラットフォームである「TNGAプラットフォーム」を初採用し、軽量で高剛性、低重心なボディを獲得しています。
TNGAの思想に基づく1.5リッター直列3気筒「ダイナミックフォースエンジン」などの最新のパワートレインを採用し、走る楽しさを追求するとともに、ハイブリッド車における世界最高レベルの低燃費を目指しました。
【トヨタ ヤリスのグレード構成は】
2021年現在、ヤリスのグレード構成は、1リッターのFF車に「X Bパッケージ」「X」「G」、1.5リッターのFF車と4WD車に「X」「G」「Z」、そしてハイブリットのFF車と4WD車に「ハイブリッド X」「ハイブリッド G」「ハイブリッド Z」が展開されています。
各設定で「X」は装備がシンプルですが、衝突被害軽減ブレーキや車間距離を自動制御できるクルーズコントロールなどの機能が搭載されています。
また、中級グレードの「G」にはスマートエントリー&スタート、エアコンのオート機能(ハイブリッドではXにも標準装着)などが加わります。
上級グレードの「Z」には3灯式フルLEDヘッドランプ、本革巻きのステアリングホイールやシフトノブ、運転席と助手席のシートヒーター、エアコンのナノイー機能などが加わっています。
【トヨタ ヤリスのエクステリアデザイン・サイズは】
トヨタ ヤリスは、躍動感が重視し、洗練されたエクステリアデザインとなっています。
ムダをそぎ落としたキャビンのラインと、ボディの中心から前後のタイヤへと向かう引き締まった造形によって、今にも走り出しそうなアクティブな躍動感を表現しています。
また、顔つきはシャープな印象のあるヘッドランプで精悍なデザインになりました。リアは一体的に造形したウィンドーとコンビネーションランプによって、斬新な3次元的グラフィックを実現しています。
ボディサイズは5ナンバーサイズに抑えられており、全長3940mm、全幅1695mm、全高1500~1515mm、ホイールベースは2550mmとなっています。
【トヨタ ヤリスのインテリアデザインは】
ヤリスは、ドライバーが運転に集中できるような、広さと快適さを確保した空間を作り上げています。
インストルメントパネルの断面を薄くすることでワイドな印象を与えたほか、ステアリングホイールの小径化によって室内を拡大し、スポーティな印象を与えてくれます。
さらに高さも幅も十分な荷室を備えており、コンパクトカーでありながら、ゆとりのある荷室スペースを装備しました。
なお、後席を6:4分割可倒式シートを採用することによって、荷物の量や長さに応じた座席アレンジができるようになっています。
【トヨタ ヤリスの搭載エンジン・駆動方式は】
ヤリスに搭載されるエンジンは、1リッターガソリンエンジン(1KR-FE型)、1.5リッターガソリンエンジン(M15A-FKS型)、1.5リッターハイブリッド(M15A-FXE型)の3種類です。いずれも直列3気筒のエンジンとなっています。
駆動方式はFFまたは4WDで、トランスミッションは1リッターモデルがスーパーCVT-i、1.5リッターガソリンモデルがダイレクトシフトCVTと6速MT、1.5リッターハイブリッドモデルが電気式無段変速です。
リアサスペンションはトレーリングアームを前後方向に並行させて配置する手法を用いています。
従来型よりエンジンが小さくなったことで、フロントサスペンションの設計の自由度が高まりフリクションが改善されています。
【トヨタ ヤリスを購入するポイント】
ヤリスは、豊富なグレード構成によって、ユーザーに幅広い選択肢を持たせていることが特徴です。
そのためエンジンの燃費性能の比較やコストパフォーマンスの比較など、ユーザーは自分にあったグレードのクルマを慎重に選択する必要があります。
新車の売れ筋グレードは
トヨタ ヤリスは、全国のネッツ店、およびトヨタモビリティ東京、トヨタ西東京カローラから販売されています。
多岐にわたるグレード構成のなかで、最も売れ筋のグレードがガソリンエンジン搭載の1.5リッター「G」です。
1.5リッター Gは、必要となる装備が一通り搭載されていながら、上級グレードの「Z」や「ハイブリッド G」より安い価格設定となっており、価格と性能・装備のバランスが取れたグレードと言えるでしょう。
また、燃費性能を重視したい場合はハイブリッド車がおすすめです。中でも「ハイブリッド Z」は、ハイグレードなモデルでありながら高い人気を誇っています。
バックガイドモニターを標準装備し、クルマの走行状況を表示する「ハイブリッドシステムインジケーター」や、モーターのみで走行するモード「EVドライブモード」も搭載しています。
購入の注意点は
ヤリスは同じ車種であっても価格帯や性能が異なるため、値引き交渉で引き合いに出すライバル車も変わってきます。
例えば、ハイブリッド車の場合では、日産 ノート e-POWERやホンダ フィット ハイブリッドモデルなどが挙げられます。
値引きを行う際は、ライバルとなるクルマの名前を出して交渉するのがおすすめです。
【トヨタ ヤリスまとめ】
トヨタ ヤリスは、かつてヴィッツという名前で販売されていたクルマです。ヴィッツの登場は、コンパクトカーの悪いイメージをガラリと塗り替えました。
ヤリスもヴィッツと同じく、トヨタが目指す次世代のコンパクトカーの新しい価値を追求したクルマとなっています。
ヤリスの購入を検討している方は、購入の際にライバル車の名前を出す、他のディーラーの価格を出すなどの方法で、効率よく値引き交渉を進めると良いでしょう。